2015年05月15日
5月15日は沖縄が本土復帰した日
最近なぜか福山雅治に似てると言われるので、
どこが似てるのか色々な人に聞いて回ると答えは、
小橋川大介です。
今日5月15日は沖縄が本土に復帰した日で、
復帰して43年になる。
1986年に暗殺されたが、
「スウェーデンのケネディ」と呼ばれたオロフ・パルメ元首相が、
1981年に広島を訪れた際に、
原爆資料館に入ると次第に無口になり、
展示に衝撃を受けて1つの言葉を残しました。
「どの国の政府であれ、責任ある地位に就く者には、すべて広島を訪れることを義務づけるべきだ」 と。
核戦争には敗者しかいないとも語っていました。
国連本部で先日、中国の求めで、
核軍縮を扱う最終文書の素案から、
世界の指導者らに被爆地を訪ねるよう日本が提案した部分が削除されました。
「日本政府が第2次世界大戦の加害者でなく被害者として日本を描こうとしていることに同意できない」
と中国は言っています。
でも加害の立場から目をそらさずに、
悲劇は自分達を最後にと訴えてきたのが被爆地でした。
被爆した故・栗原貞子さんの「ヒロシマというとき」という詩を紹介させて下さい。
<ヒロシマ>というとき
<ああ ヒロシマ>と
やさしくこたえてくれるだろうか
<ヒロシマ>といえば<パールハーバー>
<ヒロシマ>といえば<南京虐殺>
<ヒロシマ>といえば 女や子どもを
壕のなかにとじこめ
ガソリンをかけて焼いたマニラの火刑
<ヒロシマ>といえば
血と炎のこだまが 返って来るのだ
<ヒロシマ>といえば
<ああ ヒロシマ>とやさしくは
返ってこない
アジアの国々の死者たちや無告の民が
いっせいに犯されたものの怒りを
噴き出すのだ
<ヒロシマ>といえば
<ああ ヒロシマ>と
やさしくかえってくるためには
捨てた筈の武器を ほんとうに
捨てねばならない
異国の基地を撤去せねばならない
その日までヒロシマは
残酷と不信のにがい都市だ
私たちは潜在する放射能に
灼かれるバリアだ
ヒロシマといえば
ああ ヒロシマと
やさしいこたえがかえって来るためには
わたしたちは
わたしたちの汚れた手を
きよめねばならない
……
……
……最後は「やさしいこたえが返ってくるためには、私たちは汚れた手を清めねばならない」で終わる。
被爆地に限らず多くの人が共有する思いでしょう。
オロフ・パルメ元首相の言葉も、
加害と被害を超えた人道の深みに根ざすものです。
この詩は奇しくも1972年5月、沖縄が本土復帰した月に書かれました。
この詩の “ 原爆 ” の認識を “ 基地 ” に変えたら沖縄のことを詠んでるようにも聞こえる。
沖縄は今、辺野古基地移設反対で大きく揺れています。
先の知事選で当選した翁長雄志知事は「民意、民意」と基地移設反対を詠います。
先の知事選を振り返ってみると、
当日有権者数は1,098,337人で、
最終投票率64.13%でした。
投票に行った人を人数で表すと699,164人。
そのうちの360,820票を獲得して大差で翁長雄志知事は選挙で勝ちました。
しかし翁長雄志知事に投票しなかった人は、
投票に行った人699,164人 - 翁長雄志知事に投票した人360,820票 = 338,344票
その338,344票
+
選挙に行かなかった人(当日有権者数1,098,337人-投票に行った人699,164人=399,173人)
を足すと、
737,517人(票)にもなります。
選挙に行かなかった人は、
政治そのものに興味がなかったり、
候補者に支持する人がいなかったりと、
色々な理由があるんでしょうが、
選挙に行かなかった人は確実に翁長雄志知事を支持しているわけではないでしょう。
もう1度おさらいすると、
「翁長雄志知事に投票した人360,820人」
「翁長雄志知事以外に投票した人338,344人」
「選挙に行かなかった人399,173人」
要は、
翁長雄志知事を支持する人は360,820人、
翁長雄志知事に支持してないであろう人は737,517人。
統計学的に言うとこれが民意では?(笑)
まぁ冗談は置いといて、
核廃絶の願いも、
沖縄の基地問題も、
歴史認識につなげるのは筋が違うと思います。
国連本部で先日、中国の求めで、
核軍縮を扱う最終文書の素案から、
世界の指導者らに被爆地を訪ねるよう日本が提案した部分が削除されました。
その削除された提案に沖縄を載せて復活させてほしい……。
Posted by 小橋川大介 at 21:02