2011年11月06日
直径400mの小惑星が月より地球に接近 2
9日朝に地球に接近する小惑星『2005YU55』について少し調べました。
『2005YU55』は、
2005年12月28日に発見され、
2010年4月19日には、
地球から227万3000kmのところを通過した。
このときアレシボ天文台によって電波による観測が行われ画像が撮影された(↓参照)。
その結果、
『2005YU55』はほぼ球体の形をした直径400mの天体であり、
20時間で自転していることが分かった。
そして世界標準時間2011年11月8日23時38分(日本時間9日8時28分)には、
地球から約32万5000kmのところを通過する。
これは月軌道の内側であり、
地球〜月の間の84.5%に相当する。
光度は最接近時に11等級なので、
肉眼では見ることが出来ない。
これほどまでに暗いのは、
『2005YU55』がC型小惑星という炭素を多く含んだ暗い天体だからである。
ちなみに『2005YU55』は、
月には9日7時13分(日本時間同日16時13分)に、
23万9700kmまで接近する。
『2005YU55』は、
2029年1月19日に金星から29万3900kmのところまで接近する。
将来的には地球、月、金星のどれかに衝突する可能性を潜在的に秘めているが、
少なくとも今後100年間はどこにも衝突しないことが分かっている。
『2005YU55』

以下のURLはNASAのサイトに載っていた動画で、
『2005YU55』の軌道が分かりやすいです。
真ん中の点が地球で、
その周りを回っているのが月。
その間を通り抜けるのが『2005YU55』です。
http://neo.jpl.nasa.gov/images/2005_YU55_approach_movie.gif
これほどの再接近は観測史上初だそうですが、
光度が11等級と非常に暗いので肉眼で捉えられないのが残念。
しかしそのスピードには驚きます(汗。
そのスピードで地球に衝突した時のことを考えたら……。
Posted by 小橋川大介 at 18:17