2011年08月14日
100年の恋も冷める瞬間
成り行きまかせの恋に落ち、
時には誰かを傷つけたとしても、
その度、心痛めるような、
小橋川大介です。
前回、
『早漏と遅漏はどっちが支持されるのか?』
http://dkproject.ti-da.net/e3655935.html
という議題のミーティングを行ってから約10日。
忙しいこともありミーティングが出来なかった。
忙しいことを理由にミーティングをしないなんて、
そこからが堕落した生活の始まりだ。
そう危機感を募らせた僕は早速いつものメンバーに声を掛けた。
今回のミーティングメンバーは、
僕と後輩N君(居酒屋経営 兼 総会屋っぽい/34歳)、
自称おっぱい上級者で脇汗好きを自負する先輩Kさん(バー経営 兼 ゴキブリマスター/39歳)、
そして今回も女性メンバーのSちゃん(保険屋 兼 法律事務所のCMモデル/35歳)が加わった。
Sちゃん「はいはい大介さん、またまた何ですか……。」
僕「まぁまぁ、とりあえず集まれば何か議題が見つかるかなと……。」
S「じゃあ今回の議題は私が提案してもいいですか?」
……やっとやる気を出してくれたようだ。
いつになくSちゃんの目がキラキラしている。
前回あんなにもやる気の無かったのが嘘のようだ。
後輩N君にしかり、Sちゃんにしかり、
このミーティングのお陰で着実に大人の階段を登れている。
そのことが僕は非常に嬉しかった。
それなら僕より年上の、
自称おっぱい上級者で脇汗好きを自負する先輩Kさんはもっと喜んでいるだろうと思い見ると、
何やら1cmほどの白い毛を持ち,
まじまじと眺めている。
僕「何すかそれ?」
先輩Kさん「……白い鼻毛や。」
……この人、大物過ぎる。
今から人生を左右しかねないかもしれない話をしようかという時に、
この大物は鼻毛を抜いていたのである。
しかも何百本という鼻毛の中から見事、
白髪を抜いてみせたのである。
今夜は波乱含みか……。
そんな感じでミーティングはスタートした。
Sちゃん「今日の議題は『100年の恋も冷める瞬間!!』これでいきましょう!!」
僕「うん、いいね。まずは女性側の意見を聞きたいから、Sちゃんから聞かせてよ。」
Sちゃん「分かりました。まず『一目惚れ』の反対で、百年の恋も冷めるって瞬間ってありますよね。
1番女の子から多く聞くのが食事の作法。
男性がクチャクチャと音をたてて食べたり、
食べ方が極端にガツガツしていたり、
食べ終わった後のお皿が余りにも汚かったり、
他にも、
1円単位までキッチリ割り勘しようとするケチ男性にゲンメツしたという声や、
飲食店の店員さんにクレームをつける姿に引いたとか、
食事の場とはこんなにも恋が冷める可能性を秘めているかと痛感させられます。」
僕「なるほど……女性が男性に対して『百年の恋も冷める』と思う瞬間があるように、
男性が女性に対して『百年の恋も冷める』と思う瞬間もありますが、
女性のキーワードが『食事の場』だとしたら、
男性のキーワードは何なんですかね?」
先輩Kさん「……毛。」
大物が必要最小限の一言で片付けた。
さっきの鼻毛もここに通じていたのかもしれない。
僕「確かに毛……はあると思います。
いい機会なので言わせて貰いますが、
まず沖縄は男女共に毛深い人が多いのは周知の事実ですよね。
男が女性を見る時、
胸や脚ばかり見ていると思ったら大間違いです。
襟足から覗く背中部分は要注意じゃないですか。
どんなに美人でプロポーション抜群で性格が良くても、
背中の毛が渦を巻いていたら男の心は離れてしまいます。
最近は通販などで背中の毛専用の処理用品も多数販売されていますし、
ご家族と同居の人はいっそのこと、
『お母さんにやってもらう』という方法もあるんじゃないでしょうか。
『いい歳して何で娘の背毛を処理しなきゃならないのよ……』
という母のボヤキが聞こえてきそうですが、
そこは「アラサー娘が嫁に行くため!!」と説き伏せれば、
喜んで協力してくれるんじゃないですか?」
僕はそう言いながらSちゃんを見た。
ビンタされた。
痛かった。
Sちゃん「反論したいところですが、確かにあるんでしょうね。
実際に女性はそれが嫌で脱毛に通うわけですから。
私も手の指、足の指に関わらず、
どちらもたまにはチェックして、
産毛が生えていたら早急に手を打ってます。
私も『バーでデートしている時、
顔や胸元ばかりを見るのも失礼かと思ってカウンターの上に視線を落としたところ、
グラスに添えられた彼女の指毛がボーボーで悲しくなった』
という男性の声を聞いたことがあります。
足の指も今の季節はサンダルを履く女性が多いですから、
つま先の露出が増えますよね。
女性はネイルなどのケアだけでなく、
指毛処理も併せて行わないといけないなと感じましたよ。」
後輩N君は必死にメモを執っている。
ここでやっと大物が動いた。
先輩Kさん「昔、彼女の上腕にあるホクロの毛を指摘したところ、
『育てているの!!』とキレられドン引きしたことがあるんだな、うん。
どうやらホクロの毛は宝毛や福毛と呼ばれて金運の象徴という見方もあるようだけど、
見た目としては良いものではないよね、うん。
だけどホクロは大変デリケートなものなので、
抜いたり剃ったりするよりも、
ハサミでカットするほうが無難でしょう。
万が一、ホクロを傷つけちゃった場合は、
デリケートなだけにフェミニーナ軟膏ね、うん。」
毛が有るか無いかの話をしてるのに、
“抜く、剃る、カットする”という毛の処理方法3台柱の話をしやがった。
人間も動物。
哺乳類は毛があって当たり前なんだから、
有る無いの話ではなく、
有ることを前提に話そうじゃないか。
そう言いたかったのだろう。
そう考えると最初の白い鼻毛もつじつまが合う。
さすが大物。
僕らの次元の低さに少々恥ずかしい限りだが、
最後に僕がミーティングを〆させてもらった。
僕「たかが毛、されど毛。
あんな小さく短いものに、
せっかくの恋をぶち壊しにされたらたまったもんじゃないですよね。
女性のムダ毛処理は確かに面倒なものでしょうが、
恋路においては決してムダ骨にはならないはずですよ。」
この日は自分の未熟さをまざまざと先輩Kさんに見せつけられる格好となったが、
後輩N君は内心ちょっと小馬鹿にしていた先輩Kさんの偉大さに、
改めて気付いたことだろう。
確かに先輩Kさんは、
自称おっぱい上級者で脇汗好きの早漏。
この肩書きは何人たりとも代えられない。
しかし後輩N君の先輩Kさんを見る目が変わったのは、
今回のミーティングの最大の収穫ではないだろうか。
いずれにせよ、
フェミニーナ軟膏、万歳!!
『百年の恋も冷める寝顔』
Posted by 小橋川大介 at 08:47