【9月12日掲載、山川(鹿児島)電離層嵐の検証】
14日08時03分ころ、地震がありました。
震源地は、種子島南東沖で、
震源の深さは約50km、
マグニチュードは5.8。
最大震度3。
【電離層嵐】
稚内(北海道)、
2024/09/13 14:00 ~ 09/14 05:15 の間<赤N点灯>、
F層臨界周波数は中央値を最大3.5[MHz]以上下回る負相電離層嵐傾向が継続した模様で、
中央値との最大差は 09/13 16:15 頃約 -4.2[MHz]となり、
この時のF層臨界周波数は約 4.3[MHz]。
国分寺(東京)、
2024/09/13 14:30 ~ 09/14 05:15 の間<赤N点灯>、
F層臨界周波数は中央値を最大3.5[MHz]以上下回る負相電離層嵐傾向が継続した模様で、
中央値との最大差は 09/13 19:00 頃約 -6.4[MHz]となり、
この時のF層臨界周波数は約 2.7[MHz]。
山川(鹿児島)、
2024/09/13 14:45 ~ 09/14 05:45 の間<赤N点灯>、
F層臨界周波数は中央値を最大3.5[MHz]以上下回る負相電離層嵐傾向が継続した模様で、
中央値との最大差は 09/13 15:00 頃約 -6.0[MHz]となり、
この時のF層臨界周波数は約 5.2[MHz]。
大宜味(沖縄)、
2024/09/13 14:15 ~ 09/14 06:15 の間<赤N点灯>、
F層臨界周波数は中央値を最大3.5[MHz]以上下回る負相電離層嵐傾向が継続した模様で、
中央値との最大差は 09/13 14:15 頃約 -7.9[MHz]となり、
この時のF層臨界周波数は約 5.0[MHz]。
※昨日に引き続き4観測所同時の電離層N嵐が発生しましたが、
現在、電離圏は非常に乱れた状態が続いています。
引き続き今後1日間、電離圏は非常に乱れると予想されます。
太陽活動が活発化してるので、
電離層嵐は太陽の影響と考えられるが注視します。
【スポラディックE】
山川(鹿児島)、
09/13 12:30 20.4[MHz]。
密度は濃くないが低高度で赤単。
上記の種子島南東沖の発震の前兆はこれかもしれないが、
引き続き九州周辺はマグニチュード6~7クラスに警戒。
9月19日まで。
『赤単(シングルイベント)とは?』
短時間の地球エネルギー(岩盤破壊・クラック 等)によるスポラディックE層の密度アップで 、
15分以内(実際はもっと短時間)です(NICTイオノグラム自動解析が15分単位)。
連続30分がダブルイベントです(もっと長いものを赤連と呼んでいます)。
すなわち15分だけの単独(シングル)の赤色で表示される部分です。
「赤連」は長時間ですが、
「赤単」の出現時間は非常に短いです。
ちょうど観測時間と一致しなければすぐに弱まってしまいます。
波形は赤色が減り、薄く、細くしか出ません。
たまたま観測時ピタリに赤単が出ると当然、濃く、強く、太くなります。
現時点では観測用の電波発射は15分おきとなっています。
宇宙・太陽エネルギーの場合は長時間になり ます。
特に夏場のEs(スポラディックE)は何十時間と続きます。
『 電離層のfx(MHz)が高いほど、また高度が低いほど、地震の規模は大きいと予測されますか? 』
fxと高度は別々に考えなければなりません。
fxは密度が重要です。
偽像や虚像が参考になります。
低い場合はfx、密度、励起、地震ノイズ、太陽エネルギー等で判断します。
電離層の高度(D層やF層と間違わないように)が非常に低い場合は発生確率は高くなります 。
低い場合は2種類あります。
地球エネルギー放射が極めて高いと、
80Km~90Km 付近の大気が、
ウインドシア(風の状態)や高度放電(エルブス 、スプライト、ブルージェット等)で、
通常より低い位置で電離され別個のイオン層が生成されるようです。
つまり、この場合は高度が下がるのではなく 、
下から焼かれて大気の分布状態にもよりますがイオン化します。
別個のE層が発生します。
太陽エネルギーが強いと、
もっと上の方(高い高度)に位置します。
つまり上方の大気が焼かれます。
よく観察すると太陽によって、
上から焼かれた場合と、
地下の地震エネルギー(地球エネルギー)で、
下から焼かれた場合が判るようになります。